2024-07-14 革命記念日!でも式典もお祭りも好きじゃない
アルジェリアのコンスタンティーヌが『アラブ、祈りとしての文学』に出てきた。数日前カミュのテキストを読んで気になっていた地名だったのであっと目が止まったが、そうでなければただ知らない場所として行き過ぎただろう。こんなふうに私は書かれていることをいくつも素通りしている。さらに知っている景色であったならここで過ごす時間はさらに鮮やかで幅広いものになったかもしれない。
私の読むその本は、他の人が読むそれを同じではない。読む本をいくつも探さなくたってひとつの本から味わうべきことはまだたくさんあるのだった。そんなことはこれまでの読書体験でいくらも味わっているのに、改めて気に留めるようになったのはどうしてなんだろう。
……と、こんなふうに本を読む手を止めてメモをすることも読む邪魔になる気がして前はできなかった。またこういうことを挟みたくない気持ちになる時期がくるかもしれないけれど、その時々でやりたいようにすればいいや。
ビル・ヴィオラが亡くなった。「はつゆめ(2006年)」で感じた感触をのちに舞台作品を作るときに時折思い返していた。 ー
大事な箇所をいろいろマークしたのでメモしておきたいとここを開いたけれど、まだほぐされないまま固まって、うまく出てこない。少し待とう。